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Home 渡辺康レポート 3月演奏会

PostHeaderIcon 3月演奏会評論(新名古屋交響楽団)

マーラー音楽祭第1部・第3回演奏会は、新名古屋交響楽団の第6回定期演奏会としての交響曲第2番・ハ短調《復活》である。グリーン・エコー、名古屋コール・ハーモニア、モーツァルト200合唱団を中心に愛知合唱連盟加盟の有志による大編成の合唱が加わった。
「人は死んだら何処へ往くのか」の大命題に30代半ばのマーラーが取り組み、魂は神の許で永遠に生き続けるものと結論した。壮年期の魂の葛藤をオーケストラの音響と交響曲の表現手法に込めた大作である。
まず大人数のオーケストラ、オルガン、ソプラノとアルトの独唱、大合唱団。そして舞台外の楽団も加わった音響と立体的音場感の豊かさにとにかく圧倒された。ここまでの大編成を聴くことはめったに無いこと。金管群と大型打楽器の圧倒的な大音響。弦楽器群のニュアンスある歌。一方でむちの音がホールの空間を回りこみ、その微細音までが確実に観客に届く繊細さ。柔らかく深い響きの合唱。広大なダイナミックレンジは音の祝祭である。もっと大きな編成の曲があるといっても、これはもはやオーケストラサウンドの極致である。贅沢の極みと言ってよいだろう。
そして黒岩英臣の指揮には丹精な構成力を基本として、楽員のやる気を最高に引き出すマジックがある。本気の音楽が炸裂していた。三輪陽子のアルトは深く響き、武内朋子のソプラノは光を示す。
新名古屋交響楽団は、東海学生オーケストラ連盟の演奏会が母体になっている楽団。その高い技術と情熱がここまでの深い情感を生んだ。繰り返し繰り返し取り組んだであろう《復活》への祈りが伝わってきた。

 

 
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