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PostHeaderIcon マーラー/交響曲第4番

日時:2011/5/29(日) 13:30開演
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
演奏:アンサンブル・エネルジコ
入場料:1,000円(全席自由)

第3作曲の3年後の1900年の夏、40歳のマーラーが完成させた第4交響曲は一転して極度に編成を絞った、演奏時間も第3の半分の作品です。外面的には愛くるしい第一楽章、フィドル(古い型のヴァイオリン)を奏でる死神を表す一音高く調弦したソロヴァイオリンがユーモラスな第二楽章、悠然とした美しさの第三楽章、天国での子供の喜びに満ちた生活をソプラノのソロが歌う終楽章とどれも深刻な内容の作品の多いマーラーにしては例外的に親しみやすい条件を備え世間的な人気も高いですが、内容的には決して一筋縄でいく作品ではありません。冒頭は愛らしく鳴らされる子供の鈴は第一楽章後半で極めて騒々しく打ち鳴らされ、幼くして死を意識せざるを得ない立場におかれた子供の焦燥感や恐怖を感じさせます(これは14人もいたマーラーの兄弟たちのうち半分が幼くして死に絶えた事が影を落としています)し、一見ユーモラスな死神のフィドル弾きも子供に忍び寄る「死」の影を明白に暗示しています。素晴らしく美しい第三楽章の頂点で打楽器を総動員した盛大なクライマックスが築かれるが、これは恐らくリヒャルト・シュトラウスの「死と浄化」やマーラーの最高傑作たる第9終楽章の頂点同様、作品の中の主人公がそこを境に―マーラーが自らを仮託した子供が餓死したために―死の世界へと足を踏み入れたことを暗示しています。そして終楽章で歌われる可憐な「子供が私に語ること」は、死んでいった子供が、幸い入ることの出来た天上において語った言葉なのでしょう。それが証拠にこの子供は楽章の中で12回も飲食物について言及しています。 食べ物の事で何の憂いもなく死んでいった子供であるならば天上でかくも執拗に食物の事を繰り返し語るものではないでしょう。また、その子供(マーラー)は何の為に(何の罪で)死んだのかという点ですが、これはヴィーン宮廷歌劇場の監督の座を得る為に、ユダヤ教からカソリックに改宗することによって自らのユダヤ教徒としてのルーツを抹殺してしまったことへの自責の念のゆえではないかと思われます。愛らしい表の顔を持つ第4は、マーラーが仮託した少年を一種生贄として抹殺(ルーツとしての信仰を捨て去った代償に)するプロセスを描いた深刻な作品だったのです。

アンサンブル・エネルジコ

アンサンブル・エネルジコ

アンサンブル・エネルジコは2004年に名古屋大学交響楽団所属・出身メンバーが主となって発足。"energico"の意味は「精力的に」「力強く」、つまり「熱い演奏をする」という意味です。しかし、単に「熱い演奏をする」だけではなく、曲に音楽に立ち向かう姿勢が"energico"である...それが私たち"ensemble energico"の由来であり目指すところです。

様々な方向性・価値観を持った団員が対等に話し合い「皆で音楽を創る」をモットーに活動していきます。

ホームページ:http://www.energico.jp/

 
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