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Home 第1部 2011/02

PostHeaderIcon マーラー/交響曲第1番

日時:2011/2/27(日) 13:30開演
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
演奏:デア・フェルネ・クラング
入場料:1,000円(全席自由)

相次いだ三人の女性との実らぬ恋を創作のエネルギーに昇華させ、28歳の年に一気に完成させた第1交響曲は、彼の出発点たるにふさわしい輝かしい作品です。彼がこの曲に一時「巨人」と名付けたのは、同時代にはゲーテと並び称されたジャン・パウルの長大な小説「巨人」にインスパイアことに基づきます。無垢の青年である主人公アルバーノが、夜明けのような無限な可能性を秘めながら巨大な世界に乗り出していき、友情と恋をはぐくむもそれらに破れ、更には様々な権謀術数に巻き込まれてもがき苦しみ、遂に再び立ちあがり一国の主として巨人的な人生を歩み始める、という極めてロマン的筋立ては、マーラーのこの曲に色濃く反映されています。また、この曲を音詩とするのか、交響詩とするのか、交響曲とするのかという点につきかなり長い間頭を悩ませていたように、マーラーはスタートラインから交響詩(=描写音楽)と交響曲(=絶対音楽)のクロスオーバーというある種ロマン派の最終形を志向していました。

1月の演奏会で演奏された、殆ど双生児のような歌曲「さすらう若人の歌」同様、世間の無理解や生活との苦闘に対する青年の悲しみや怒り、挑戦、そして自然への讃仰の念が渦まいています。今回は演奏会は、現存する最古の版であるハンブルク版の名古屋初演となりますが、原行版以上に青年の内面特有の混沌や、地下に蠢動するマグマのようなエネルギーがよりダイレクトに感じられる事でしょう。冒頭の「自然音のように」という指定が象徴的な、青年の世界への旅立ちを描いた夜明けのような第一楽章、通常はカットされる事が多いながらもトランペットの旋律に導かれ美しい世界を築き上げる第二楽章「花の章」、粗野なエネルギーがみなぎる力強い主部と優雅なトリオからなる第三楽章、そして日本でもよく知られた民謡フレール・ジャックをそっくり短調に焼き直したメロディーが当時の聴衆の憤激を買った、葬送行進曲風のグロテスクなユーモアと俗悪スレスレの甘美な旋律をあえて平然と用いた第四楽章、そして「嵐のように激動して」青年の怒りが炸裂、最後は「地獄から楽園へ」と至る圧倒的な勝利の咆哮となる終楽章からなっています。

また本日は同時に、マーラーと同世代の作曲家であるジャン・シベリウスの最後の交響曲である、交響曲第7番を演奏致します。マーラーと全く違うアプローチで、世界の実相を追及し続けたシベリウスが最後に到達した、清澄にして寡黙な境地と、マーラーの出発点となった交響曲第1番との対比をどうかお楽しみ下さい。

デア・フェルネ・クラング

デア・フェルネ・クラング

私たちデア・フェルネ・クラングは、今回の名古屋マーラー音楽祭にて、第一交響曲の演奏と共に、華々しくその歴史の幕を開けるオーケストラです。北は北海道、南は九州まで、様々なオーケストラを通じて知り合った、既存のオケに飽き足らず、熱い想いを共有した大勢の仲間達が、ここ名古屋に集い一つの演奏会を作り上げます。

名前の由来は20世紀最高最大のオペラ作曲家、フランツ・シュレーカーの大傑作歌劇『Der ferne Klang(遙かなる響き)』に由来します。このオペラは、音楽が到達する究極の境地である『遙かなる響き』求めて彷徨する音楽家を描いた、ロマンティックな物語です。そして我々はアマチュアオケではありますが、このオペラの主人公よろしく、演奏会にて究極の音楽である『デア・フェルネ・クラング〜遙かなる響き』を現出させることを目指し、精一杯頑張ります!

人と人との繋がりが生むデア・フェルネ・クラングに、乞うご期待!

 
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