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PostHeaderIcon マーラー/さすらう若人の歌 ハンス・ロット/交響曲第1番

日時:2011/1/16 (日) 16:00開演
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
演奏:オストメール・フィルハーモニカー
入場料:2,000円(全席自由)

名古屋マーラー音楽祭の第一回目の演奏会のメインを飾るのがマーラーの交響曲でなくハンス・ロット(1858-1884)の交響曲第1番であることに疑問を抱かれる方も多いと思います。しかしこの度の演奏会でこの「交響曲第1番」を聴いて頂ければ、何故この曲が選ばれたのか、そして何故この曲が「マーラーの交響曲第ゼロ番」と通称されるのか、心から納得して頂けると思います。

ロットはヴィーンでブルックナーに作曲を習っており、マーラーの兄弟子でした。ブルックナーはロットの豊かな才能を誰より高く評価し将来を嘱望していました。しかし1880年、ロットは、全精力を傾注して完成させた超大作「交響曲第1番」を、ブラームスに酷評されてから精神に変調をきたし、翌年から精神病院に収容されそのまま25歳の悲劇的な生涯を終えたのでした。その当時、まだ交響曲を完成させていなかったマーラーは、ロットが豊かな才能と僅かな命の全てを注ぎ込んだこの交響曲の自筆譜を何度も何度も図書館から借り出し、他のどの作曲家のどの楽曲よりも深く根源的な影響を受けたのでした。そしてこの曲に無限に蔵された豊かなアイディア、メロディーなどを、マーラーは自分の交響曲第1番から第7番にいたる各作品の中で繰り返し用いてさえいるのです。「彼は僕と心情的にとても近いので、彼と僕とは、同じ土から生まれ、同じ空気に育てられた同じ木の2つの果実のような気がする。」という後年のマーラーの言葉は、一切嘘偽りではなかったのです。

交響曲第1番は四つの楽章からなる壮大な作品です。第一楽章冒頭、トランペットにより奏される「エデンの東」のテーマを思わせる美しい旋律は全曲を統べる統一主題ともいうべきもの。第二楽章は叙情的な美しさに満ち満ちていますが、後半、悲劇的な感情が高まります。第三楽章スケルツォは、最も独創的でユニークな音楽で、特に後半、狂気が深まっていく辺りの壮絶な迫力・深みはマーラーの最上作にさえ拮抗するといってもよいでしょう。終楽章はブラームス第一交響曲を思わせる主題が雄大に盛り上がる中、第一楽章の冒頭主題が感動的に再帰します。そして遥かなるアルカディア−それは無惨にも現実に獲得される事はなかったのですが−を求める切ない憧れに満ちつつ、この壮大な交響曲は静かに結ばれていきます。

今回の演奏会はこのロットの大傑作、マーラーの魁ともいうべき交響曲第1番の名古屋初演となります。そしてそのロットと「同じ土から生まれた」マーラーの生涯の出発点ともいえる歌曲「さすらう若人の歌」、そしてマーラーの十一年下の世代である天才作曲家ツェムリンスキーの傑作「メーテルランクの詩による六つの歌曲」から構成されています。ロット−マーラー−ツェムリンスキーという、世紀末をまたいだヴィーン楽壇の精神の流れを感じ取って頂ければ幸いです。

オストメール・フィルハーモニカー

オストメール・フィルハーモニカー

2001年、21世紀の幕開けと共に誕生したアマチュアオーケストラ。東海学園交響楽団のOBを中心に結成されているだけに男性比率が高く、またどのオケにも負けない「熱さ」と「こだわり」を身上にしています。これまで、マーラー交響曲第6番、交響曲第10番(クック補作全曲版)、ブルックナー交響曲第9番(全四楽章版)、プロコフィエフ「シンデレラ」(完全全曲版)、シューマン交響曲第2番(マーラー編曲版)などの難曲を次々と取り上げています。10周年を迎える本年は、この度のマーラー音楽祭のトップバッター(ハンス・ロット交響曲第1番)とアンカー(交響曲第10番全曲版)の両方を務め、益々意気軒昂です。

ホームページ:http://www.ostmeerphilharmoniker.com/

 
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